不老梅の梅干が出来るまで

１月下旬に開花が始まり、
２月頃まで梅の花を楽しめます
満開の時期は山が真っ白いベールに覆われたようで とてもキレイです。
「一目百万本、香り十里」と歌われる南部梅林は 毎年多くの観梅客で賑わいます。

花が散り、間もなくすると小さい実をつけます。
雨と太陽の恵みをたくさん浴びて、だんだんと実が膨らんできます。
お日様が当たる部分はこんな風に紅がさしてくるんです。
これが南高梅の特徴です。
まるでリンゴみたいでしょ。
芳醇なとってもいい香りがするんですよ。
そして梅雨に入る頃、いよいよ収穫をむかえます。

収穫された梅はその日のうちに大きさごとに選別、洗浄してから 塩漬けされます。
大きなタンクに梅と塩を交互にいれて漬け込んでいきます。

しばらくすると、梅の実から梅酢が出てきて、
ひと月もすると漬け上がります。
ぷっくらとしてなんだか美味しそうにみえますね。

梅雨が明けると、タンクから梅を出しザラに並べて天日干しします。
まんべんなく乾くように、夜になると梅をひっくり返すという工程を繰り返します。
晴天が続くと３日程で干しあがります。

干し上がった梅干は一粒ずつ品質を検査し、
階級（サイズ）、等級ごとに選別して樽詰めされます。
この状態が白干梅干です。
不老梅本舗ではここまでの工程を、信頼のおける梅農家さんにお任せしています。

こうして出来上がった白干梅は厳しい検査で等級ごとに分けられます。
分けられたものの中から不老梅では最高級であるA級、

粒の大きさはL〜３Lサイズの最も美味しく食べられるものを仕入れています。
（※徳用並品梅干にはＢ級を使用しています。）

以下の表がその選別基準です。
このような厳しい選別基準を設けることによって、紀州産の南高梅ブランドを守り続けています。

梅農家さんのところから梅干が到着しました。
一樽ずつ、白いラベルが貼られています。
これは、生産者（梅農家さん）の名前や住所、梅干の階級・等級などが記入されています。
いわば生産者の責任票ですね。

さて、いよいよここから不老梅本舗での加工作業が始まります。

味付けする梅干は、もう一度洗浄します。
それから水にしばらく漬けて適度な塩分に落とします。

当店オリジナルの調味液に梅干を漬け込みます。
しっかりと味付けされるまで約２週間かかります。
漬け込み期間は気温にも左右され、冬期は夏期よりも長くかかります。

ちなみに写真の梅干は、うす塩味梅干になります。

ふっくらと美味しそうに漬け上がりましたよ〜。
塩度計を使って梅干の塩分が適度であるかどうか チェックします。
皆さんのところへお届けできるまでもうすぐです。

南高梅は非常にデリケートで、皮が薄くて柔らかい為、
つぶれないように手作業で一粒一粒丁寧に詰めていきます。
ここでも再度、十分に品質チェックされます。

下記の選別基準を通過した梅干のみが通常商品となります。
でも、商品から外れた梅干し全部をボツにするのはもったいない・・・ということで、見かけが悪くても紀州梅干の美味しさを味わって頂けるものは「くずれ梅干」として販売しています。くずれ梅干が出来たときはＨＰでお知らせしますのでチェックして下さいね。

商品が出来あがりました。
これから出荷作業に入ります。

■ご注文の商品の種類、個数に間違いがないか
■正しく品質表示されているか
■のし紙、包装等忘れていないか
■お客様のご住所、お名前等に間違いがないか

これらの項目をチェックしながら、丁寧に梱包し、出荷します。