
青梅の入荷が終わると「仕上げ」が始まります。
最も神経を使う工程です。
一次工程ではたくさんのスタッフと一緒でしたが、ここからは店主独り。
タンクに一次保存しておいた果汁を釜に戻し、火を点けます。
釜から溢れたり、焦がさないようにつきっきりで汗だくになりながら火の番をします。
じっと釜の状態を見守り、時にはかき混ぜたり、丹念にあくを取り除いたり、温度を測ったりしています。
一次工程では4つの釜を使いましたが、仕上げでは1つしか使いません。1つの釜に全神経を集中させる為です。
決まった火力で○時間煮詰めれば完成。という訳にはいきません。

その時の青梅の状態、天候、気温や湿度によって、
沸きあがる間隔、表面に出る泡の状態が違うので同じ日は一日もありません。
当然、火を止めるタイミングも毎日変わってきます。
そのタイミングを見極めるのは目と鼻。
泡の状態と匂いで見極め、火を止めます。
まさに長年培った経験が頼り。
火を止めたら
梅肉エキスの完成・・・ではないのです。
ここからが店主一番のこだわり。
釜の余熱だけでじっくりじっくり約10時間煮詰めます。
余熱でも沸いたり、焦げたりするので、
最初は10分おきに大きな木のへらで混ぜます。
それが20分おきになり、9時間くらい経ったら半時間に1回くらい混ぜて完成となります。